舞鶴市文化の仕掛け人・下野文歌さんをお招きしました。
「文化の仕掛人(アートコーディネーター)」とは、地域での文化芸術活動を進める府の事業で、下野さんは平成27年の4月から舞鶴市に着任。
初めて取り組まれた事業は「ARTでEAT~親子で楽しむはじめてのアート」。舞鶴の陶芸家、鮮魚店、農業者を講師に、器づくりや野菜を使ったアート作品作り、舞鶴産の食材を活かしたお料理など、未就学児童の親子で取り組む複合的な共育アートワークショップでした。
最後のお仕事は舞鶴総合文化会館を舞台に行われた「舞台でお茶会」。使われないまま眠っていた歌舞伎や能の舞台で使用される「老松」セットを背景に、茶道の世界を多角的に体験した。参加した小中学生たちは、茶道のお作法だけでなく、お茶菓子や菓子折りの箱づくりも教わった。
地元の素材、人材を活かし、「食」という人の営みの基本であり喜びを共有しあえる要素を組み合わせ、舞鶴の新しい味わい方を提示してきた下野さん。
就任前は舞鶴の事を何も知らなかった下野さんだが、二年間を舞鶴で過ごし、「今は舞鶴を案内できるほどになりました」とこの地域への愛着をにじませる。