「 静かに穏やかに暮らしたい」…。当事者の想いから名づけられたと言う「とらんくぃる(tranquil:静かな、平穏な)」。
とらんくぃるは、発達障害の概念、障害という括りの疑問に対し、お二人の発達障害のお子さんと生きてきた阿辻さん自身も関心があって始められたワークショップ。当事者やご家族、医療や福祉の関係者などが参加され、阿辻さんの講義を受けた後は、テーマを決めて意見を交換し合うそうです。
「自閉症、発達障害は一人の時間は大切ですが、ひとりぼっちを好むわけではないです。
とらんくぃるのもうひとつの特徴は、発達障害者と障害ではない人たちとの関わりです。
発達障害者の体験や思いを聞くことで、その世界を想像し引き込まれます。
その時、かわいそうな人を助けてあげようでなく、この人の感じている世界は私とは違うということが認識できればいいと思います。
イヌはネコの気持ちはわからないし、ネコもイヌのことは理解できないだろうけど、仲良く一緒に暮らすことができます。」
困りごとを解決する場ではありませんし、療育の場でもないのだが、
何度も足を運んでワークショップに参加された方は確実に生きる力をつけるのだ、と阿辻さん。
次回は10月末にいさざ会館で開催予定です。